忠犬園児にあの備忘録

楽することに全力になりましょう

「今やってることはいずれ自分の武器に...」

んなわけあるか。(´・ω・`)僕はそう思ったよ。(´・ω・`)

 

はじめに

今回の物語は「こんな話があったんだよ!」というリアルサイコな話を聞いたので、それを何とか知らない人たちに伝えようと模索した結果である。

前回のホラーな先輩にはもう一度友情出演()してもらいます。

第一節.見慣れた、光景

それは、勤務後のLINE通知からすべてが始まる。

「そういえば〇〇さん(同期)、先輩、いやあいつはやっぱクズでしたよ」

もはやあいつ呼ばわりである。そこには先輩の威厳を感じさせない。それはそうだろう。勤務中にアイスをべちゃべちゃと音を立てながら食べ、歩くとそのフロアが揺れる。恐らく同期の彼らの目に映っていたのはトロールのような外見の、害を振りまく怪物のように見えていたのだろう。

続いて。

「課題進めずにブログ読んでいたみたいです。」

そう、私の勤めている会社は都内某所のIT系企業。PC常備のエアコンの効いたオフィス、飲食自由の環境である。福利厚生でコーヒー飲み放題というオプション付きである。

そんなヒッキー大喜びの本社で彼はブログを読み、給料を獲得していたのだ。それが一年先輩となるとどうだろう。私の同期から見た彼はきっと、ただ音を立てながらアイスを食べ、オフィスを揺らす使徒でしかない。

私服だったら完全に引きこもりニートのネットウォッチである。

彼は当然怒られる。しかし、彼はこう言った

「まーた怒られちった☆デュフッ☆」

そう。まったく堪えてないのである。怒られて当然、しかし彼はよくあることのようにすべてを受け流す。その贅沢な肉体は物理攻撃だけでなく精神攻撃も効かないというのか。

役員もやめさせてしまえばいいのに...と私も思う。しかし、役員側からすれば、ろくに働かず現場から平均二か月未満でカムバックし、基本給を与え続けたこちらにも不備があるが、そんなやつに退職金を与えたくないのである。

教え諭すように「この業界向いてないんじゃないの?」と諭し、自主的にやめさせることで退職金を渡したくないのだろう。

そんな彼はどんな状況なのか。

答えは「待ってる」のである。

仕事を辞めると収入がなくなる、信頼がなくなる、生活がなくなる。だからと言って続くような気がしない。だから彼は無理やりクビにされるまで居座り続け、退職金込みの退職ができる状況まで待ってるのである。

その姿はまるで画面端で座りこみ貯めコマンドを入力し居座るエドモンド本田である。しかし相手もまた、精神の体力切れまでひたすらソニックブームを撃ち、サマーソルトキックで迎撃を続ける待ちガイルなのである。

第二節.あなたが死んでも、変わりはいるもの。

彼が言い放った衝撃の一言がある。役に立たず、怠け呆けて、でっぷりと膨れ上がった腹に、肉に埋もれた細い目付き、憎たらしさを絵に描いたような彼はそこにいた。

「今やってることはいずれ自分の武器に... 」

そう、彼はただオフィスのパソコンで勤怠をつけ、仕事をせずにブログを見ているだけで自分の武器になると思い込んでいるのである。お願いだからこのブログを見てほしい。

その姿はまるで社会不適合者のニートが自分をニュータイプかなにかと勘違いしている光景と表裏一体である。

彼が身に着けたのは誰も寄り付きがたい見た目と、視覚、聴覚、嗅覚という五感のうち三つの箇所からなる精神攻撃を無意識のうちに使いこなせる図々しさだろうと私は素直な感想として思った。

かつての偉人、ソクラテス座右の銘として「私は、私が何も知らないことを知っている」というものがあるが、彼は自分がどういう立場なのかをわかっていないことすら知らない、先輩と呼ぶに値しない存在へと昇華(?)していた。

そして皆さんご存じのかつての偉人、ジョンレノン(Youtuberのジョンレノのせい。面白かった)はこういったのである。

「泳ぎ方を学びなさい、泳ぎ方を知ったら、あとはひたすら泳ぎなさい。」

しかし彼は間違った泳ぎ方を覚え、自分が溺れていることにすら気づかず、気づかないが故に助けも呼べず天涯孤独に突き進む。みさえ。

 

その後彼がどういう進化を遂げていくのかは、神のみぞ知るセカイである。