忠犬園児にあの備忘録

楽することに全力になりましょう

心が安らかになった話

経緯

はじめに言っておこう。これはタイトルとは相反した暗い内容である。

今日から8日前、月の変わり目にある一つの案件の第一フェイズにケリをつけ、人員削減の影響を受けた僕は現場異動となった。当初は現場には自社から一人で行くという予定で不安もあったが、自分の地力が試せる良い機会でもあると考えウキウキしていた。本社役員が5か月共に過ごしたポンコツ同期と9月中途入社の新人をくっつけた報告を受けるまでは...

 

11月01日(水)

配属になって一日目、PCが配られる。同期と後輩の新人くんにはノートPCが配布される。が、僕の元にはPCが届かない。なぜだろう。不備か?少し不安になった30分後

クソでかいPCが届く

メンツを見て薄々と気が付いていたが、そういう扱いらしい。なるほど。もう逃がさないということか。そう悟った。要らない気を利かせやがって役員さんよぉ...

 

プロジェクト初対面

リポジトリからプロジェクトをチェックアウト。フレームワークはSpringであることは一目見てわかった。

サーバーご対面。「初めまして!私はtomcat7.0!ここは私の縄張りだよ!」

ほうほう...これはこれは研修ぶりでございます。要するに使い慣れた環境が目の前にあり、こりゃ少なくとも前よりはサポートが厚いですねと思った。導入も楽に終わらせ、滑り出しは満足。だがそれは慢心だった。向かい席の同期と新人君はそうはいかなかったらしい。自分の役割は知っている。慣れている。現場初日から僕の見えないタスクに「サポート」が加わっていた。1時間くらい残業した。

 

11月02日(木)

タスクが本格的に開始。滑り出しとしてはなかなかに何を言っているのか説明してほしいが、僕のタスクはバグの原因調査からだった。ちなみに他二人は調査済み案件の修正からだ。仕様理解もなく始まったが、業務IDとB票と詳細設計書を照らし合わせてソースコードを漁りだし原因を突き止めるまでだ。午前中に終了。修正は午後終了。一日のタスクを終えたら17:00から夕会、進捗報告会である。

同期Y「着手はしていますが全然わかりません、進捗としては~…ないです…」

PL「じゃあこの定時の8時間なにやってたの(キレ気味)」

同期Y「...」

PL「進捗1%もないってことだよね?」

同期Y「...はい...」

当たり前の反応である。悶々と黙って作業していて結果はこれである。マナー研修の内容をガン無視した愚行である。

PL「じゃあH(僕)は?」

僕「調査終了後コーディングと動作確認終了したので本日分はクリアです。あとはチェックリスト作ってテストしたら良いかと。」

PL「へぇ~、じゃあYのサポート入ってあげて、申し訳ないですけど...」

僕「(い つ も の)はい。」

断る権限はないと思っているので無駄な抵抗をしない。会議終了。残業開始。

すっご~い!君は残業が得意なフレンズなんだね!!

僕「なにがわからないの」

同期Y「...(首をかしげる)」

僕「なにがわからないかもわからないの?」

同期Y「...(コクッ)」

僕「喋れよ。(ブチ切れ)」

「なにがわからないかもわからない」ということは「なにも考えていない」のである。どんな修正をしなければいけないのか、どこを見なければいけないのか、誰にも聞かず悶々としていたまま作業をしないのは研修ルール違反だし残業代を出す価値もないと思った僕は一言ぶっ放した。

僕「疲れたんでしょ?帰っていいよ。もういい。僕と担当者でどうにかしとく」

同期Y「いいの?」

僕「仕事しないで座って残業代もらうとか人件費かかるから。研修ルールもロクに守れないやつと同じ給料もらうとか僕嫌だから。いいからお疲れ」

4時間残業した。法律がなければ助走をつけて殴りたかった。僕は彼を自社の仲間ではなくコストとして見てしまった。僕は察した。

 

Welcome to the ようこそ 炎上プロジェクト

今日もドッタンバッタン大騒ぎ

 

わからない人の気持ちがわからないわけない。だって人間必ずしもわからないことあるし、僕も配属2日目でわからないことのほうが当然多い。だからこそわからない時には聞くというのが一般的な考え方だが、それもあってかなおさら本人の気持ちがわからない。助かろうという気持ちがないと判断した。

 

PL「Y君ってプログラムとか苦手?」

僕「お恥ずかしいですが大変苦手だと思います。」

PL「教えてやってほしい」

僕「(´・ω・`)

ちなみに新人君は上司と国籍の異なる他社の方と不器用ながらもコミュニケーションをとりながら進めていた模様。いいじゃん。

 

 

11/06(月)

同期Yにテストからやらせる方針。チェックリストを作らせる。ここに来るまでの5か月、チェックリストなど作ったことはなく、机上デバッグしかやってこなかった人間ということは知っていたが、あれだけきつく研修ルールを思い出せと言ったのだから当然質問しにくるはず、てか僕も仕事あるし手とり足取り教えてられる余裕がなかった。聞かれたら答える。というか聞きに来させなきゃだめだと思ったが、一時間半は来ない。

僕「進捗は」

同期Y「枠だけできた」

僕「で、いつまでにそれ終わらせるの?」

同期Y「えっ」

僕「時間決めてよ。ダラダラ悶々とやられたらまた残業なんだよ。僕が。」

同期Y「じゃあ30分以内で」

僕「終わんなかったら?」

同期Y「えっ」

僕「自分の発言に責任持ってよ、終わんなかったら聞きに行くとかそういう回答してよ。」

無責任さに腹が立つ。同じ給料なことに腹が立つ。同期ができていなかったら全部こっちに回ってくるのが我慢ならない。こういったものが積もって自律神経が乱れ始めた。

夕会。

同期Y「チェックリスト半分はできました」

 

フォロー残業タイム。他社先輩がチェックリストを作らせて帰宅させた。

全然かまえてない新人君が、作業してるし、相談しつつやっているけど期限に間に合わないと言っていた。いいよ。僕は相談して口裏合わせながらやってくれるのなら。誰に対しても誠実な新人君には優しく接する。

「担当者と一回話し合って、方針定めたら区切りつけれるし、大丈夫だよ」

僕もお立会い(日本語不慣れなため)。担当者も切羽詰まっている内容なのでPLも交えてミニ会議。リスケ決着。こういうやり取りできると楽しい。

ちなみにこのころから帰宅して寝る前に部屋の電気を消すと明日のことを考えて涙が流れてくるようになっている。

 

11/07(火)

テストやらす。またもや僕の逆鱗に触れる。

同期Y「どこをどうすればいいの?」

僕「B票(バグ票)と詳細設計書みればわかるよ~」

同期Y「どうやってみるの?」

僕「は?」

彼は案件を理解しないまま作業を進めていたのである。ここまで全思考を停止していない限りこうはならない。見方を教える。しぶしぶ。

 

午後

 

同期Y「値が表示されない。」

僕「原因追求して」

同期Y「どうやればいいの」

僕「まずDBにテストデータ入ってるか確認して」

同期Y「え...どうやんの?」

僕「それわかんないでよくチェックリスト作れたね」

いい加減すぎて腹が立っている。結局原因はデータ入ってたけどテストする面が違うというオチ

夕方会議

同期Yの案件をなぜか僕と他社先輩が代弁。情けなさでいっぱい。

実家に帰ったら母にやつれたと言われる。実家の体重計に乗る。55㎏になっていた(一週間足らずで5Kgダウン!)

 

11/08(水)

分刻みで当人を管理し、尻に火をつけて動かすことにした。

そうしたら動くとわかってしまったらそう扱ってしまう。しかしこれも研修内容の一環で、厳しい人にはもちろん誠実にするものとして、優しく接してくれる人にはもっと誠実に接するべきという内容があったのだが、人によって態度を変えるのであれば、僕は従わせるための立ち回りを嫌でもせざるを得なくなってしまった。非常に悲しく心が荒んでしまった。自覚症状があるうちに僕は役員への相談を考えるようになった。

しかしこんなに早くギブアップして助けを乞うて良いのかという発想もあったが、冷静に考えてみれば、会社の顔が汚され、そうなるまで連絡をよこさなかった僕の管理不足を追求されたら僕は従来型の鬱病にかかりそうだったので、明日の昼休みにでも相談しようと決意した。

寝る時に耳の横をオートバイが通り過ぎるような耳鳴りが永遠と聞こえるようになり、全然寝た気がしないまま次の日を迎えることになる。

 

11/09(木)

計画通りアポをとる。

研修の内容を守れていない人間を通報するというのは僕の務めている会社では常識であるということ、もうやっちまえとの如く別の同期からのツイッターの呟き一本が行動の後押しとなり、次の日に現場に来るということになった。僕の心には少し余裕ができた。

誰でもいい、でもわかる人がいい、それくらいやって当然だろと言われてもいいからただ話したかったというレベルには情緒不安定な状態が続いていたが、前向きな部分の僕が一言ささやく。「悪くないのに人のせいで鬱病にされるのおかしくね?」

報告することを判断した僕の判断は、今になってはっきりわかるが、間違った判断はしていないと実感している。

最近思うように吸えてなかったはタバコを電話相談しているときだけ時間を気にせずホットコーヒーと一緒に吸った。役員とコーヒーが温かくて泣きそうになった。

メンヘラ系男子って流行らねえ???

 

10/10(金)

昼間に役員来る、コーヒー奢ってもらう。神。

僕「な...なにが起こっているかを全て知っている僕がありのままのことを話すぜ...!」

話した。結果

役員「ぶっちゃけた話するとそこまでなにもやっていない人間を心配することはなにもない、ブッコロス!

役員「もっと心配なのはそれで心が多分病んできているH(僕)のほう」

一気に心が安らいだ瞬間である。かれこれ一時間くらい話したのではないかと思う。そのあとに当人に行かせてからというものの2時間半帰ってこなかったがどうなったのか、僕は知る由もないが、わかることは、

 

・彼がその間もちろん仕事は進んでおらず今日も残業していたが仕事が終わるなり一言も声をかけずに僕は帰ったということ。

・その瞬間のやってやったぜ感が半端じゃなく、達成感に満ち溢れていたこと。

・心の底から「うぇええいザマア味噌漬けのもとぉおおwww」って思ったこと。

・仕事場で仕事しない人間に対してはどう頑張ってもこちらから人権を与えられないこと。

・一般常識をもって一緒に仕事できる人を募集したい、てか逆にこの状況まで精神状況汚染する人のほうが珍しい。

 

・僕が入社1年立っていないのに契約がやっぱり管理者として登録されていたこと。

役員やっぱり鬼畜だったわ...

 

まとめ

こんなクソ長い文章誰がここまで読むんだろう。愚痴だしね。

長々と書き連ねましたが本来伝えたい部分はここです。

・どんな些細なことでもいい、意地張らずに相談してみよう

 

判断基準は自分の今置かれている状況をサバンナに置き換えて、肩を貸してほしい人には肩を貸すけど、足を引っ張る人間は切り捨てて良いと思います。

 

重要な局面で誰にも相談せずに結論出すとあまりいい結論がでないのは仕事に関わらずどんなことにも言えることです。